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第3回 京都医工連携カンファレンス定例会 | 日本の技術をいのちのために委員会

概要

 京都府臨床工学技士会では3回目となる医工連携カンファレンスが開催されました。

 2019年10月に予定していた日程は台風到来による計画運休を懸念して延期され、1月に開催されました。

 会場は新築されて間もない京都経済センター。下階ではポケモン目当ての子ども連れがたくさん来ており、エスカレーターが人で詰まってしまうような状況でした。

 午前中は黒田先生より業務マニュアル作成の要点についてわかりやすくご説明がありました。
 情報を伝えることがマニュアルの仕事ですが、業務や手順を組み立てる事との関りについて、医療にも企業にも共通する話題が提供されました。

 午後一番は臨床工学技士から2題の講演があり、2人とも現在は病院勤務でない臨床経験者でした。
 1人目は神戸中央市民病院から経済産業省へ出向中の吉田哲也先生より、マニュアルづくりにおける苦労話も交え、医工連携とのつながりについてご紹介がありました。しっかりと政策面でのトレンドも入れて頂きましたので、これも医療・産業を問わず役立つお話でした。
 2人目はNES社長で当会理事でもある西理事より、BCP(事業継続計画)と医工連携ニーズ発掘という離れていそうな話題を結び付けるお話がありました。そもそもBCPは計画書でありマニュアルではないので、本イベントのテーマから外れるかもしれないという冒頭の話題提供から、ゴール志向の非常時対応について話され、道具や手法の多様性の必要性から医工連携ニーズ発掘が未踏のエリアであると結ばれました。

 午後のメインイベントはワークショップ。
 実際にバックバルブマスクを手に取り、その動作点検について班に分かれてマニュアルを作りました。
 各班に適当な数で医療従事者と企業関係者が分かれ、それぞれの得意・不得意を理解し合いながらマニュアルが作られました。

 企画した篠原先生の仕掛けが素晴らしく、参加できなかった皆さんが残念に思うであろう内容でした。




開催概要

日時 2020年1月19日(日) 10:30~16:30
会場 京都経済センター (京都市下京区四条通り室町東入函谷鉾町78番地) 
会費 3,000円 (京都府臨床工学技士会員は500円)
対象 医療従事者、企業、行政、支援機関、金融機関等(所属等は不問)
主催 一般社団法人京都府臨床工学技士会




当会理事より資料提供

 当日講演しました西謙一理事より、講演資料の抜粋版が提供されています。




プログラム

基調講演

現場の課題解決につながるマニュアルの作り方
~業務マニュアル作成に大切な情報収集・要件抽出から情報伝達まで~

黒田聡
株式会社エレクトロスイシジャパン 代表取締役 社長 
大阪大学COデザインセンター 招聘准教授 

シンポジウム 『マニュアルの見直しは医工連携につながるのか!?』

1.「マニュアルを通じて培われるコミュニケーション技術から臨床ニーズ発掘の可能性」

吉田哲也
経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課 医療・福祉機器産業室 係長 

2.「BCP(事業継続計画)の策定・見直しで顕在化する災害時臨床ニーズ発掘の可能性」

西 謙一
NES株式会社 代表取締役 
一般社団法人日本の技術をいのちのために委員会 理事 

ワークショップ 『課題解決! 業務マニュアル作成ワークショップ』

ファシリテータ

若山陽介
株式会社エレクトロスイスジャパン マネージャー テクニカルライター 

山田 恭二
神戸市立医療センター中央市民病院 臨床工学室